インフルエンザワクチン(注射・鼻スプレー)
Influenza
インフルエンザワクチンは、生後6ヶ月から毎年接種します。注射で使う不活化ワクチンは、13歳未満は原則2回、13歳以上は通常1回です。鼻スプレーの経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液)は、2歳以上19歳未満が対象で、1シーズン1回です。いずれも発症の可能性を下げ、かかった場合の重症化を防ぐことが期待されます。流行前(毎年10~12月上旬)に完了できると安心です。
インフルエンザワクチンとは
インフルエンザは、高熱や全身のだるさを伴う感染症で、小さなお子さまでは肺炎や脳症など重い合併症につながることがあります。季節性ワクチンは、その年の流行を見込んで製造され、毎年の接種で発症・重症化のリスクを下げることが目的です。
当院では、年齢やご希望に応じて下の2種類から選べます。
注射するワクチン(不活化ワクチン)
日本で長く使われてきた標準的な方式。皮下注射で接種します。
鼻からスプレーするワクチン(フルミスト点鼻液)
弱毒化した生ワクチンを鼻腔に噴霧します。注射が苦手なお子さまでも受けやすい方法です。
| 注射ワクチン | 鼻スプレー(フルミスト) | |
|---|---|---|
| 対象疾患 | インフルエンザの発症・重症化予防 | インフルエンザの発症・重症化予防 |
| 対象年齢 | 生後6ヶ月から | 2歳以上19歳未満 |
| 接種回数 | 6ヶ月〜13歳未満:2回(2〜4週間隔。効果面では4週間が望ましい)/13歳以上:通常1回(添付文書上は1〜4週間隔で2回も可) | 1シーズン1回 |
| 接種方法 | 皮下注射 | 鼻腔内への噴霧 |
接種スケジュール
毎年の流行は秋から増え始め、年明けにかけて流行します。流行前の10~12月上旬に接種を終えると安心です。
注射ワクチンの場合
- 生後6ヶ月~13歳未満: 合計2回(2~4週間の間隔をあけて。可能なら4週間が望ましい)
- 13歳以上: 合計1回
フルミストの場合
2歳~19歳未満: 年齢に関わらず1回
副反応と接種後の過ごし方
ワクチン接種後、体が免疫を作る過程で反応が出ることがあります。多くは一時的なものですので、慌てず、見守ってあげてください。
注射ワクチンの主な副反応
注射した場所が少し赤くなる、腫れる、痛むことがあります。発熱や頭痛、だるさが出ることもありますが、多くは2~3日で落ち着きます。つらそうなときは無理をさせず、ゆっくり休ませてあげてください。
フルミストの主な副反応
鼻水や鼻づまり、軽い発熱、頭痛などが見られることがあります。通常は数日で良くなります。鼻の症状が気になるときは、こまめに水分をとり、静かに過ごせるよう一緒に見守りましょう。
接種後の過ごし方と受診の目安
当日は無理のないよう、いつも通り過ごして大丈夫です。激しい運動は控え、入浴も普段通りでかまいません。体調や機嫌を見ながら、安心して過ごせるようご家族で見守ってください。高い熱が続く、ぐったりして元気がない、けいれん、注射部位が強く腫れる(注射の場合)など、普段と違う様子があれば、遠慮なく当院へご連絡ください。気になることがあれば、小さなことでもいつでもご相談ください。
インフルエンザワクチン
よくあるご質問
注射と鼻スプレー(フルミスト)、どちらが良いですか?
どちらにも良さがあります。注射は生後6ヶ月から接種でき、標準的な方法です。フルミストは針を使わないため心身の負担を減らせますが、対象は2歳以上19歳未満に限られます。ぜんそくが強い方、免疫が下がる治療中の方、妊娠中の方など、フルミストを受けられないことがあります。ご不明な点があれば遠慮なくお問い合わせください。最終判断には医師の診察が必要なことがあります。
なぜ毎年接種する必要があるのですか?
ウイルスは毎年少しずつ変化するため、その年の流行を見込んだワクチンを接種することで、発症や重症化のリスクを下げられます。
卵アレルギーでも接種できますか?
強いアレルギー歴がある場合は個別評価が必要ですが、現在のワクチンでは多くの方が接種可能です。心配な点は事前にご相談ください。
フルミストを受けられないのはどんな人ですか?(重要)
次の方は禁忌・不適当です。発熱中、重い急性疾患、本剤成分でアナフィラキシー歴、明らかな免疫不全や免疫抑制治療中、妊娠中など。重いぜんそくや最近の喘鳴がある方も注意が必要です。服用中のお薬によっては使用できないことがあります(例:ステロイド・免疫抑制剤、サリチル酸系など)。個別に事前問診や診察で確認します。
接種後、免疫の弱い家族と一緒にいて大丈夫ですか?
フルミストは生ワクチンのため、ごくまれにワクチンウイルスが周囲へ移る可能性があります。接種後1~2週間は、重度の免疫不全の方と密接に接する状況をできるだけ避けるようお願いします。心配な場合は、接種前に当院までご相談ください。
当院での接種について
はじめての予防接種は、ご家族にとって不安が大きいものです。当院では、安心して接種を終えていただけるよう、サポート体制を整えています。
当日の流れ
- ご予約
当院は予約制です。公式LINEでご希望の日時をご予約ください。
どのワクチンをいつ打てばよいか分からない場合もお気軽にご相談ください。 - 体調の確認
接種当日は朝に体温を測り、37.5℃未満であることをご確認ください。
風邪症状がある場合は、接種可否を当日医師が判断いたします。 - 持ち物
母子手帳、予診票(定期接種)、医療証、マイナ保険証をお持ちください。 - 接種とアフターケア
接種を行います。終了後は母子手帳をお返しします。
接種後15分ほどは、すぐ戻れる範囲でお過ごしください。
詳しいご案内は当院での予防接種をご覧ください。
きょうだいでの接種をご希望の方へ
ごきょうだいも一緒に接種をご希望の場合は、それぞれご予約をお取りいただいた上で、早い方の予約時間に合わせてご一緒にご来院ください。
接種後のご不安について
ご帰宅後に副反応などでご不安なことがあれば、当院までご相談いただけます。一人で悩まず、まずはお気軽にご連絡ください。
ご予約の上、お気軽にご相談ください。
監修・参考文献
監修
医療法人社団Links
あかちゃんとこどものクリニック南千住
〒116-0003
東京都荒川区南千住7-1-1
アクレスティ南千住医療モール3F
【診療時間】毎日 9:00~21:00(13:00~15:00は休診)
【監修者】山﨑幸太
